人気ブログランキング | 話題のタグを見る

定年生活のノウハウ


by ikekubo1946
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

No.96 ▼四国遍路番外2008/12/20(土)痔始末記(1)

家に着くと、すぐにHさんに連絡。「そら、無痛で神技でっせ。すぐ行きなはれ」。京都のW医院である。激痛は続く。008.gifガスもでない。便が出たと思ったら、痔核が出る。出血。行くしかない。飛び石を渡ってのお屋敷が目指す医院。病院のイメージとかけ離れていて、一瞬帰ろうかなあと思う。005.gif中に入るともっとビックリ。20人ほど、老若男女が集まっていた。次から次と患者が入ってくる。座る椅子がなくなるほど。超老人の夫婦?。おばあさんはかなり体の調子が悪いらしい。それをかいがいしく男の人が世話をする。「寒いなあ」「なんか着るか」「ここは暖かいよって」「寒なったら言いや」「今日は調子もええし」。でも、急に気分が悪くなったらしい。男の人が看護師さんを呼んだ。二人は別室に行く。若い女の子も沢山いる。みんな痔なんだ。若いあんちゃんも入ってくる。あいつも痔だ。不謹慎。018.gif突然横のばあさんが話しかけてくる。「どこから来はったん」「奈良です」「もっと遠いとこからも一杯来はる」。そこで一番聞きたかったことを聞く。「痛くないんですか」「痛うない。麻酔はちくっとするけど、後は痛うない」。それから喋る、喋る。こちらは一番聞きたいことを聞いたから、右の耳から、左の耳へ。でも少しは残る。受付の白髪のおばあさんは院長のお母さん。突然現れたご老体は院長のお父様。まあ、朝に回診して痛み止めの座薬を入れるのが仕事やけど。現院長は3代目。私はやはり京都だと思う。どこがどうと言うことではないけれど。やはり京都なのだ。大阪とか奈良とかとは違う雰囲気がある。
二時間以上待って、やっと順番が来た。指診と肛門鏡、007.gif飛び上がるほど痛い。がまん、がまん。我慢できない程じゃない。今度は浣腸。脱出した状態を見るためだそうです。012.gif鏡で肛門を見せてもらいましたが、「わあ、ひどい」。自分の背中と肛門は見えない。診察は淡々と進みます。痔には1度(出血と違和感)、2度(脱出するが自然に戻る)、3度(脱出を押し込む)、4度(脱出したまま)との説明を受け。私は3度だから、二つの治療方法がある。手術(動脈を縛り、切除する)と硬化療法(痔核にジオン(みょうばん)を注射する)。結果はどちらも一緒。再発はあまり差がない。再発しても4度から始まるわけではない、1,2度の時、適切な治療を受ければよい。要するに再発するかどうかは個人による。等の詳しい説明を受けた。この医院の麻酔は、局所麻酔(肛門に直接注射)だそうです。手術もジオンも同じ。1つの突出について手術は10分。ジオンは5分。私は2つあるから、手術は20分、シオンは10分。+麻酔の五分。入院は手術が七~十日程度、ジオンが一泊二日。診察が終わると、次の順番に調子が悪くなったおばあさんが座っていた。頑張れ。心の中で呟いた。生きててなんぼ。待合に帰ると、おばあさん。「どうやった」「注射か手術かと聞かれました」「それやったら軽いやん」よかったやんと言う言葉はない。看護師さんの説明。根治手術の方が再発率は少ない。うーん…。2ヵ所ありますから」。説明書をいただいて、「また電話して下さい」。「2つあったら重症やん」と、おばあさん。人の不幸ほど面白いものはない。南無大師遍照金剛。家に帰ると痛みがぶり返してきた。今までこんなに痛いことはなかった。痔主必見→以下続く
by ikekubo1946 | 2009-01-11 11:33 | 定年でGO